第49回 ここまでの日本史学習の最後に・・・      

                  

太平洋戦争終結から11年。日本は国際連合に加盟しました。そして27年後、沖縄返還。その6年後、日中平和友好条約。終戦から33年たって、やっと沖縄が日本に戻り、中国との国交を回復したのです。

 

 その理由には、日本が高度経済成長によって、世界的な経済大国になったことがあげられるでしょう。現在、日本が国際連合にだしている資金は、アメリカに次いで第2位です。それにもかかわらず、敗戦国の名は今だにつきまとっています。日本は常任理事国になれません。中国やソ連に拒否権があるのに、日本には拒否権がありません。

 

 そして、中国人や朝鮮人に対しての補償は、延々と続きそうです。北方領土問題は解決されないままです。そういった意味で、戦争はまだ終わっていないのですね。

 

 世界に目を転じてみましょう。冷戦終結の前には、ベトナム戦争や中東戦争が行われていました。冷戦終結後も、湾岸戦争やアメリカ軍のイラク攻撃、アフリカなどでの独立戦争が続いて起こっています。貧富の差やエイズの問題、貿易摩擦、テロリストの問題等々、以前から継続している問題あり、新しく起きた問題ありで、世界が動いています。

 

 1989年1月に始まった平成という時代。来年には終わってしまいますが、いろいろな事がありました。阪神・淡路大震災、中越地震、東北大震災、集中豪雨などの災害や狂牛病問題、自衛隊の海外派遣、そして北朝鮮のミサイル問題、世界経済の不安定さ・・・今この瞬間にも、歴史は創られているのですね。

 

 そして、日本の歴史を作るのは、日本人である私たち。中国には及ばないけれど、日本には長い歴史があるのです。アメリカなんかよりず~っと長いのです。だから、私たちは、日本の歴史を知ってそれを受けとめ、その歴史を誇りに思うべきだと考えます。

 

 長い間、お付き合いいただきありがとうございました。今回で、一応、日本の歴史の概略は終わらせていただきます。次は「世界史?」とも考えたのですが、私、世界史はあまり得意ではないので(どんなものでも、カタカナ語が覚えられないという・・・)、日本地理にしましょうか。理科という手もあるな。とにかくこれからも、よろしく~~~~!!