第42回 社会主義国家の誕生
日清戦争 1894年 日露戦争 1904年 第一次世界大戦 1914年
10年おきに戦争がおきてるよ。日清戦争だけ年号を覚えよう。
さて、ヨーロッパ各国が戦争ですったもんだしている間に、ロシアでは、革命がおこります。1917年ロシア革命です。それまでは、ロシアは皇帝によって支配されていました。しかし、第一次世界大戦により国民の生活が苦しくなると、皇帝への不満がつのり、労働者・農民・兵士たちが発起します。11月には、レーニンの指導で革命を起こし、ソビエト政府を作りました。重要産業を国営にし、土地改革を行い、世界で初めての社会主義国家ができたのです。
そもそも社会主義の考えがでてきたのは、ヨーロッパで市民革命・産業革命がおきていた頃です。ドイツの経済学者マルクスがエンゲルスとともに唱えた理論で、「労働者の生活を良くするためには、土地や工場を社会で共有し、平等な生活を実現する社会を労働者が団結してつくらなければならない」というものです。
その理論を受け継いだロシアのレーニンが社会主義国家をつくりあげました。ソビエト社会主義共和国連邦といいます。略して「ソ連」。これにより、ソ連の経済は復興しました。レーニンの後を継いだのは、スターリンです。この名前も頭の隅に入れておきましょう。
社会主義国家では、すべてのものが国に管理されます。食べる物も、職業も・・だから、昔のソ連や今の中国は、スポーツが強いですよね。小さい頃に才能ある子供を選び、国の機関で国の管理のもとに訓練しているのですから、オリンピックでは強くて当然。確かに食べる物だって、国が計画的に生産し、みんなに平等に配ってくれれば、お金がなくても生きていけるわけです。また、国が貿易によって得たお金は、国のために使えます。ですから、ソ連は、宇宙開発に力を入れました。アメリカと競争でロケットを打ち上げていたほどでした。
やがて、世界は、資本主義国家と社会主義国家で2分され対立する、いわゆる冷戦と呼ばれる時期が訪れます。
☆☆ 社会主義を理解しよう ☆☆