第4回 古墳をつくった人々
さて、卑弥呼の時代も終わって、大和政権が北九州から関東までを支配し始めました。大和政権の主人公は、「豪族」です。豪族といったら、古墳。彼らはこぞって大きな古墳を作り始めます。なぜなら、自分の力を誇示したいから・・・早い話が、自分が一番だって言いたいわけ。
私の住んでいる群馬県は特に古墳の多いところです。でも、有名なものがない。隣の長野県には教科書にも載るような古墳があるのに・・(泣)。。 森将軍塚古墳っていうんだ。これは山の上に古墳ができているんだよ。ふもとには、博物館があって古墳の中が再現されています。見てきました。とにかく大きな古墳です。では、ここで問題。「世界で一番大きな前方後円墳は何といって、どこにあるでしょうか。」
「えっ、世界で? 日本ならわかるけどなァ」・・・「日本では、仁徳天皇陵。または大仙古墳で、大阪の堺市にあるんだ。でも、世界となると、わからないや。」・・・そんな風に思った人、正解。あっていますよ。世界で一番大きいのは「大仙古墳」です。「前方後円墳」って日本独特のものだと思いません?! 全長486mだって。近くにお住まいの方、どのくらい大きいの? 教えて! 一説に「仁徳天皇」の墓だと言われているので、「仁徳天皇陵」と呼ばれています。5世紀ごろにできたらしいよ。
さて、この大和国家は、「氏姓制度」というしくみをとっていました。「氏」は祖先が同じだと信じる人々の集まり。つまり、「一族」ってことかな。「姓」は大和国家に仕えた氏の地位をあらわすよび名。「大臣(おおおみ)」と「大連(おおむらじ)」が最高の位なんだって。この大臣を与えられた氏のひとつが、「蘇我氏」。聞いたことあるでしょう? 「大化の改新」のときに討たれちゃった人。まだ後のことだけど、この頃から力を持っていたんだね。《 歴史はつながっている 》
大和政権といったら「大王(おおきみ)」を思い出してください。最高支配者で、7世紀ごろからは天皇と呼ばれるようになります。
ほら、「天皇」中心の国家の始まりだよ ◇◆◇◆◇◆
☆☆ 今回の目標 歴史はつながっていることを感じよう ☆☆