第2回 最初は岩宿遺跡
日本の歴史は「旧石器時代」から始まったって言ったよね。それがわかったのが、「岩宿遺跡」が発見されたから。これは、わが群馬県にある遺跡なのだ。〔エヘン!〕 旧石器時代って打製石器を使っていたんだよ。「打製」は石と石を打ち合わせて鋭くとがるように砕いて作ったもの。それで狩りをしていたんだ。いわゆる、「狩猟の生活」ってやつだね。
次の縄文時代も「狩猟の生活」。でも磨製石器に昇格。砕いただけではなくて、磨いてとがらせることをした。狩猟生活だから、獲物を求めて家族ごと移動。遺跡は、青森県にある「三内丸山遺跡」。ここは、遺跡のまわりに豆とかエゴマとか植えていたとか・・。定住しはじめたのかな。 縄文時代で覚えることは、縄文土器、たて穴住居、貝塚、土偶。
そして「弥生時代」。この時代には、人々を定住させるものが伝わってきたよね。なんだっけ? そう、稲作。お米を収穫するには、長い時間がかかるから、どうしても一箇所に住み着くしかなかったんだ。そうなると、家族が増えていって、「むら」ができ始める。「むら」と「むら」がひとつになって、「くに」ができる。日本の歴史で最初に登場するのが「奴(な)」という国。「漢倭奴国王」って文字、授業で見なかった? 「金印」って叫んだ君、偉い!よく覚えていたね。「奴」の国王が、中国の「漢」に使いを送って、もらってきたもの。福岡県の志賀島で、江戸時代に発見された。「倭(わ)」というのは、日本のこと。室町時代には、「倭寇」なんてでてくるね。あれは「日本の海賊」なのさ。
「弥生時代」の特徴は、稲作と定住。遺跡は佐賀県の「吉野ヶ里遺跡」と静岡県の「登呂遺跡」。覚えておくことは、石包丁、高床倉庫、銅鐸、弥生土器。あれっ?なんか大切なものを忘れているような・・・そう、「卑弥呼」です。
「卑弥呼」については、次回ね。
☆☆ 今回の目標 各時代の特徴を覚えよう ☆☆