第18回 戦国の世はおもしろい!?
私が日本の歴史の中で一番好きなのが、戦国時代です。それも、女性たちの物語。私と同様(?)戦国の世の女性たちは、強いですからね。いやいや、力が強いのではなくて、生きる力が強い。あとで少し紹介します。
応仁の乱によって京都の人々の暮らしが変わりました。だって、京都の町が戦場になってしまったのですから。そこで、多くの人が地方へ逃れて行ったのです。そんな人々が、地方に伝えたのが、「京の暮らし」。街並みはもちろん、京都に伝わっていた伝統や風習も地方に伝わりました。
京都の中のことを話せば、有名な「祇園祭」。869年に始まった伝統ある祭りですが、この応仁の乱の頃には中断してしまい、平和が訪れてから再興されて、今にいたっています。
さて、応仁の乱以降、室町幕府が織田信長に倒されるまでを「戦国時代」と呼んでいます。この時代の主役は、もちろん、戦国大名です。有名な「戦国大名」をあげてみますと、新潟から長野にかけては上杉謙信。長野から山梨にかけては武田信玄。中国地方西部は毛利元就。鹿児島は島津貴久、四国は長宗我部です。(さて、なんと読むのでしょうか。たまには、自分で調べてみてね)
それぞれに有名な逸話があります。「武田信玄」と「上杉謙信」は「敵に塩を贈った」という逸話(人間が生きていくのに必要な塩がなくて困っていた武田に、敵である上杉が塩をプレゼントした)。「毛利元就」は「三本の矢」の逸話(三人の子を呼んで、矢1本では簡単に折れてしまうが、3本あわせれば折れにくい。三人力をあわせて、国を治めていっておくれ、という話)。結構、この頃の武将の話は本になっているから、読んでみるといいですよ。(ゲームにもなっているね。)
もちろん、織田信長も戦国武将の一人です。豊臣秀吉は足軽から出世した人、徳川家康は、長いこと他家の人質になっていました。そんなこともあって、秀吉と家康は、他の戦国大名とは、ちょっと違いますね。織田信長とからんでくる戦国大名は、「今川義元」や「朝倉義景」や「浅井長政」です。織田家と隣国の武将で、織田家との婚姻関係など複雑な関係で結ばれていきます。昔は、同盟を結ぶ時などに、自分の妹や娘を嫁がせるということをしました。しかし、最後まで同盟関係が続くわけではなく、妹がいるのに、相手を攻め落とすなんてこともあったのです。
そう、戦国時代の女性たちは、波乱万丈の人生を送ったのです。しかも、男の人たちの勝手な都合が原因で・・・それでも、彼女たちはしっかりと自分をみつめ、自分に与えられた運命の中で精一杯力強く生きていました。そこが好きなんだなぁ。
信長の妹「お市の方」とその娘「淀殿」・「千姫」、明智光秀の娘「細川ガラシャ」。なかなか数奇な運命をたどった人たちです。機会があったら、ぜひ、調べてみてください。
☆☆ 今回の目標 戦国大名の名前を、何人か覚えよう ☆☆