2024年(令和6年)から公立高校入試が変わりました
群馬県の公立高校の入試は前期・後期の区別がなくなり、2024年2月から1回の入試のみになりました。簡単に言うと、今までの前期試験がなくなり、後期試験(5教科テスト)のみになったのです。
高校によって選抜に違いがありますので、群馬県教育委員会のHPで確認しておくことをお勧めします。
変更後の試験ですが、1日目:5教科の筆記試験、2日目:面接等です。5教科の試験問題は、全校同一のものです。(英語のリスニングの放送が1回読むだけになったこともあり、教科によっては、少し点をとりずらくなりました)
選抜方法が大きく変更になりました
1回の学力検査(テスト)で、「総合型選抜」と「特色型選抜」の合否判定をします。「総合型選抜」は、5教科テストの点数+調査書+面接です。優先されるのは、テストの点数です。「特色型選抜」は、面接+調査書+5教科テストの点数です。優先されるのは、面接と調査書です。
この2つの選抜方法を使って、段階的に合格者を決めていきます。
例えば、前橋高校では、まず「総合型」で合格者を決め、そこで合格しなかった人達を「特色型」で合否を判定します。しかし前橋工業高校では、その選抜方法が逆になります。最初が「特色型」次に「総合型」で合否を判定します。
判定段階は、2段階の高校と3段階の高校があります。「総合型」1回、「特色型」2回のところもあります。
また、「総合型」で合格する人数と「特色型」で合格する人数は、各高校で違います。
例えば、前橋高校では、「総合型」80%、「特色型」20%ですが、前橋女子高校では「総合型」75%、「特色型」25%です。(ざっとみた感じでは、部活動の成績での合格者は少なくなりそうです)
そして各選抜方法内での優先割合も高校によって違います。前橋高校の「総合型」では、学力検査81%、面接6%、調査書14%ですが、前橋女子高校の「総合型」は、学力検査75%、面接5%、調査書20%です。
いろいろ具体例を並べて説明してきましたが、簡単にまとめると次のようになると思います(個人の見解ですので、学校の先生方や他塾の先生方の意見は違うかもしれません)
1.「総合型」が優先でも「特色型」が優先でも、つまり5教科テストだけで勝負する人も部活動の成績で勝負する人も、5教科テストでたくさん点を採った人が合格する。
2.部活動での合格者が少なくなるので、部活動の成績は個人競技で全国大会参加レベルの成績が必要になる。
以上のことより私からのアドバイスは、テストで点を採る必要がありますので、勉強を頑張らなければいけないということです。1・2年生の人もこの傾向は変わりませんよ。部活動でと思っている保護者の方も、勉強と運動を両立させることを考えてください。
また英語に関しては、点を採れる子と採れない子の差が大きくなっていて、点を採れない子が増えています。英語に限らず問題が長文化していますので、これから益々読解力が必要となるでしょう。(読解力は小学生のうちからでないと力がつきません)
総合型選抜が優先の場合 どちらかの進み方になります
特色型選抜が優先の場合 どちらかの進み方になります